お盆に祖父母の家に遊びに行くと、今まで鍵のかかっていたことがなかった家なのに、今年はしっかりと施錠されていた。何かあったのかと事情を聞くと、最近祖父母の近所で空き巣被害が多発しているんだそうだ。ほんの数年前までは、鍵を閉めなくても外出できたし、見知らぬ人がいれば目立っていたのに…。なんでも車で10分ほどの場所に大型ショッピングモールができたため、祖父母の近所も抜け道として使用されるようになり、それからというもの空き巣被害も増えたとのこと。便利と引き換えに安全が失われてしまったようだ。とは言っても、それまで殆ど鍵をかけたことがなかったので、昔ながらの家についている引き戸用の、針金でも開いてしまいそうなほどちゃっちいものしかついていない。そこで私や両親と緊急家族会議を開き、祖父母の家に新しくつける鍵について、何がいいかと話し合った。現在私と両親が住む家の鍵はディンプルキーが使用されている。一応防犯面では安心とされているのでそれを勧めたけれど、もしそれが破られてしまったら？祖父母は高齢なので押入られてしまったら太刀打ちできないだろう。そこでディンプルキーよりももっと防犯面で優れているものはないかと考えた。最新式の電子ロックキーなんてどう？と両親は提案したけれど、電子ロックなんて祖父母に使いこなせるとは思えない。そこで鍵屋さんに電話して、相談してみることにした。すると、鍵の種類というよりも、今の時代は「ワンドアツーロック」というのが当たり前なんだそうだ。だから高いディンプルキーを一つ買うくらいなら、安いシリンダーキーを二つつけたほうが安心らしい。それは我が家も、早速うちに帰ったら二つ目の鍵を取り付けようということになった。

結局祖父母はドアごと取り替えて強度の高いものにしたそうだ。もちろん鍵を二つつけて。素人ではやはり鍵のことはわからない。業者に聞いて本当によかったと思っている。